2023/03/17

どうする家康マジで面白くないっす。

なんか……作者の観点が気持ち悪いなって思う。

具体的に言うと、血で文字書いたり、刀を首に当てて手前に引いて自害するシーンを撮ったり、『血』を視聴者の目線を引きつけるために使っているところ。

あと、瀬名が氏真に襲われているところとか、瀬名の一家が本当に命の危機に瀕しているところをリアルっぽく、隠さずに具体的なシーンで見せているところ。

正直「うわあ」って顔しかめた。

拒否反応というか、血は自分の体で痛みを想像しちゃうし、画面の中の人間が命を落とすか落とさないかの瀬戸際にいるのを見てるのってデスゲームの主催者的な悪趣味さを自分の内部に感じてしまう。

画面に引き付ける道具が野次馬根性的な部分なんですよね。そういう動機で大河ドラマ見たいんじゃないんだよな……となる。

どうする家康のページをめくる動機って、人食い殺人鬼がいるヤバイ設定のLINE漫画と同じ気がする。(そういうLINE漫画はLINE漫画で面白いんだけど、大河ドラマでそれやられるのは……。)

 

自分は、自害とか襲われているとか、そういう具体的なシーン見たくない派だと思う。

いや違うな。作品による。キャロルのベッドシーンめちゃめちゃ雰囲気よすぎて「スゲーッ!」って言ったと思う。

堂々と言うのもなんだけど、ベッドシーンとか嫌いじゃないし、作品によってはすごく好きだと思う。

どうする家康のそういうたぐいのシーンは嫌いってだけですね。

なぜ嫌いか、もう少し深堀りして考えないといけない。

 

関連して別の話。嫌いな作品の話をネットでしてもいいのか問題。

ツイートでこんなものを見かける。

「この作品を好きな人もいるんだからわざわざ悪口を言わなくてよい。」「水を差す。」「役者がかわいそう。」などなど。

 

インターネット上なら何を言ってもよい、わけがない。

様々な人が利用する空間である以上、言っていい事と悪い事はあるだろう。

この線引きに関しては現実の人間関係や社会と同じように考えられるのではないかと思う。

特定の人を罵ったり傷つけたりする言葉はその人が傷つくから言わない。

特定作品が嫌いだ、という話題はどうだろう。

その作品の話になったときに、私なら「あれ面白くないよなー」と言うと思う。もちろん話し相手との関係にもよるけど、友人なら言うと思う。

私の言葉に対して「えっ? 面白いよ」と返してくれても構わないし「たしかに面白くないよね」って同じ意見を持っていても構わない。

意見が一致していた方が互いの意見に共感できるから、作品に対して感じていたモヤモヤを発散できるメリットはある。

逆に、相手は面白いと感じているなら「マジかよ」とか言うかもけど、それ以上追及しないと思う。何が面白いポイントか聞くくらいのことはあるかもしれないけど……。

 

ネット上で特定の作品が嫌いだと言っていいのか。現実の線引きに即して考えれば、私の考えとしては言ってもよいということになりそうだ。

しかし、ネット、特にSNSだということを考慮に入れると、言葉には配慮しなければならないと感じる。

ツイッターは断定するような言葉が拡散される傾向にある気がする。

いいねやリツイートの数がいちおう共感の数だと考えると、その作品を嫌いだという意見にいいねやリツイートが沢山されていれば、作品を好きな人に巨大な圧力をかけてしまうことはあると思う。(巨大に見えるだけで実際は何の根拠もない数字だと思うが……。そもそも、特定の人に対して言った言葉ではない。)

それに、返信はできても対等な関係で意見交換ができるわけでもない。

やっぱり友達との関係を基準に考えるのはおかしいかな……。

 

……ちょっと、じっくり考えないとまとまらないな。

 

ただ、現時点で注意したいことは、強い言葉や激しい言葉を使って嫌いを表現しないということ、主語を大きくせずに「私個人」の意見であることを表明しておくこと、などかなと思う。

その理由は、現実で放送禁止用語レベルの悪態をつくのって、他の人が聞いていないような飲み屋の中だったりするから当然ネットという公の場ではそういう言葉を言ってはいけないだろうということ。それと、悪口はそもそも個人的な話であって、SNSは拡散される以上個人的な話をするには向いていない性質もあり、注意が必要かなということ。この二点ですね。

 

まとまらないなー。

この辺はじっくり考えたい。

あと、血、ベッドシーンなど、野次馬根性を刺激されるロジックも知りたいですね。なにかいい本ないかな。

 

早起きだから眠い。

お疲れ様でした。